白燐弾とはどのようなものか?
◆白燐-焼夷性
白燐は、無色で黄色の半透明なワックス状の物質で、刺激の強いニンニクのような匂いをもつ。高い可燃性をもち酸素に触れると発火する。白燐は自然発火性物質であり、そのままで発火するものだ。
空気に触れると、自然に発火し、酸化して白燐五酸化物となる。酸化することにより熱を出し、黄色の炎と白く濃い煙を出す。また暗闇では照明効果があるため、曳光弾に使われることとなる。この化学効果は、この物質が消費されるか酸素がなくなるまで続く。皮膚が非露出しまだ燃えていない白燐が大気に触れれば、15%以上の白燐が炭化した破片に残っていると、再び発火する。
白燐は化学性の燃焼によって苦痛の大きい傷害となる。壊死部分は黄色くなり特徴的なにんにく臭がするのがこの燃焼がもたらす特徴的な症状だ。脂質溶解性があるとされているため、破片が皮質に入ると皮膚に浸透しやすいといわれている。この皮膚への浸透性により、傷害の治癒効果が非常に遅くなるとされている。これについてはまだ研究が進んでおらず、それゆえに、白燐は科学的な燃焼効果としてはまだ認められておらず、治癒回復が遅いという典型的な効果が残るとされているだけなのである。
白燐の白熱性の破片の燃焼効果は持続し、皮膚の下で燃え続け苦痛を与えるとともに、堅い瘡蓋をつくり小水疱を形成する。燃焼はたいていの場合は複合的になり、深く多様に焼く。確かな事実は重度の傷害をもたらすということである。破片は酸素が少ないときでも燃焼する。破片と破片が触れ合ったときに部分的に燃焼するのだ。
この兵器は極めて卑劣な兵器である。なぜなら、白燐はその物質がなくなるまで燃え続けるものだからだ。当事者が白燐の破片を受ければ骨に達するまで燃えるものなのである。燃焼は皮膚の露出した部分に普通限定される(上肢や顔など)。燃焼は白燐の脂溶性と発火性により第2級または第3級に値する程度になる。
もし白燐を衣服に浴びたり付着したりした時は、白燐が浸透した衣服を皮膚に達して燃えるまでに脱ぎましょう。白燐に汚染された衣服をすばやく脱ぎ、皮膚に燃焼が達するのを防ぎましょう。それが不可能であれば、白燐を浴びた皮膚や衣服を冷たい水の中につけるか、消化するため、または燃焼から守るために水をかけましょう。それから、冷たくした重曹(重炭酸ナトリウム)または冷水につけてください。皮膚を水につけ、白燐が見えるところを(できれば水の中で)ナイフの背のようなとがったものかピンセットで除去してください。指で白燐には触れないように!除去した白燐や白燐が付着した衣服は水の中か燃えても大丈夫な場所に捨ててください。白燐の燃焼はぬれたもので包み、再び燃えないようにしてください。白燐で火傷した患者は食塩水に浸した服を着せることが必要です。そうしないと再び発火することになります。


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